芦屋のイタリア料理とイタリアワインのお店

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2008年9月

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えー、半年振りです

えー、半年振りです。申し訳ございません。
前回は10ヶ月でしたので、若干の成長が見えます。
コラムの続きどないなっとんねんと、色々な方に怒られまして、ただ結構皆様楽しみにして下さってるとの事で,嬉しく思ってます。
ドスシバリスでのアルバイト時代、僕も小西シェフに丸焦げにされた1人で、見習いとシェフって人類とサルくらいの差があるなーと純粋に凹みました。ほとんど名前すら呼んでもらえないですからねー。それ以前にシェフは仕事中、日本語すらほとんど口にしないという職場でした。  数ヶ月洗い物だけで終わったアルバイトでしたが、サイコーの洗い場でした。戻ってくる皿を舐めまわし、残ってきた料理を他の見習いの洗い場の人と奪い合って貪り付いていました。その度、一目ぼれをした時のようにズギュンと脳ミソに電流が流れました。何度(この世にこんな旨いものかあるのか)と思ったか知れません。
その割りに、スペイン料理に転向しようとは何故か思わず、その後イタリア料理店に就職しました。そこで、約6年務め、途中2度イタリアに行く機会に恵まれました。 2度目のイタリアで、少々料理で天狗になってた僕は、久々に衝撃を受けました。ローマ近くのマリーノという、小さな町のワインの収穫祭に行ったのですが、なんとお祭りの日は町の噴水からワインがでて、しかもお客に振舞われるのです。そして極め付きは、町の人がドコからか豚の丸焼きを担いできたかと思うと、屋台でパニーノにして売っているのです。これにやられました。完全に焼きすぎてパサパサに見えるのに食べると口がベタベタになるくらいジューシーでした。今までの自分の理論と真逆で圧倒的なおいしさ! 自分が独立して店をする時は、こんな収穫祭の様な賑やかで、ウキウキした雰囲気で子豚の丸焼きをスペシャリテにしようと。。。 そこから、僕のイタリアでの修行と子豚の丸焼きの憧れがつのりにつのり、小さな炎になり胸を焦がしながら僕も他人に火傷を負わすようになっていました。
3話に続く。

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